文化講座
ベトナム・クックホン国立公園 Ⅳ
昨年に続き今年も、ベトナムのクックホン国立公園に、1週間昆虫調査に参加して来ました。
毎年同じ時期(5月中下旬頃)に行っていますが、今年は、半月早く雨季に入ったのか、雨の日が多く気温が上がらない(25~28℃)ので過ごしやすかったです。昆虫の発生状況や植物の花の状態を見ますと、例年より10日ほど遅れているようでした。熱帯地域は、分かりませんね。
公園の中には、野生動物の保護施設(サルやカメなど)の他に博物館があります。ベトナムで最初の国立公園だけあって立派な博物館でした。館長みずから案内をして頂きました。
雨で調査がお休みになり、見学の時間ができました。クックホンの動植物の標本が綺麗に展示されていて、大変参考になりました。
昨年見かけた、赤い実の植物ピンポンの木(Sterculia lanceolate) は丁度良い状態でした。
森の中では、かなり目立ちます。
サンユウカの仲間。キョウチクトウ科の常緑低木。
ナナバケシダ 葉裏の「胞子のう」が葉の表面に凹凸として現れる面白いシダです。日本にも西表島で見られます。成長するにつれ葉の形態が変わる事から名付けられました。
ハラン・・・昨年見かけた物とは別の種です。ちょうど花が咲いていました。緑色で綺麗でした。
椿クックホンエンシス・・・公園の名前が付いたこの椿が見たくて探していましたが、見つからないので、レンジャーの隊長さんにお聞きしましたら、公園内の隊長さんの自宅(?)の庭に植えてあるとの事で見せてもらいました。ライチもマンゴーも植えてありました。庭で収穫できるとはいいですね。
ライチ・・・ほとんどの家に植えてありました。
マンゴー・・・自宅でマンゴーが成るなんて、なんとうらやましい限りです。
オレンジ色が目立つキノコがありました。(5センチ位)
今回は雨が多く、初めて山ビルに咬まれました。予防の防虫スプレーをしていましたが、雨で流れてしまいました。
ルリモンマダラの仲間は沢山飛んでいます。日本でも最近石垣島で迷蝶(台風などで飛来)が発生しているそうです。
なんとも南国的な色合いのバッタですね。
帰りにハノイのデパートの食品売り場でお米を見ましたら、ジャポニカ米で、5キロ137,000ドン(800円)帰ってから、買ってくればよかったのにと言われました。
ギャラリー
東山植物園にて苔玉展を開催しました。
アジサイの時期なので大作を作りました。